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http://hdl.handle.net/10564/1196
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タイトル: | 分子シャペロンとがん |
その他のタイトル: | MOLECULAR CHAPERONE IN CANCER |
著者: | 齊藤, 洋平 山岸, 伸行 畑山, 巧 |
キーワード: | Molecular chaperone Heat shock protein cancer apoptosis vaccine |
発行日: | 2010年8月31日 |
出版者: | 奈良医学会 奈良県立医科大学 |
引用: | Journal of Nara Medical Association Vol.61 No.3-4 p.73-80 |
抄録: | 細胞は種々のストレスにより熱ショックタンパク質(Hsp)と呼ばれる一群のタンパ
ク質の合成を誘導する.Hspは細菌から哺乳動物に至るまで多くの生物に存在しており,その
構造および分子量によってHsp105, Hsp90, Hsp70, Hsp60および低分子量Hspファミリーな
どに分類されている.これらのタンパク質は,変性タンパク質の再生や分解,新生タンパク質
の折畳み,タンパク質の輸送など分子シャペロンとしての役割を担っていることが明らかにさ
れている.また,Hspは種々のがん組織で高発現し,がんの悪性度や予後との関連性が明らか
になっている.近年,Hsp70やHsp105などの分子シャペロンの発現抑制がアポトーシスを誘
導し,腫瘍の成長を阻害することが報告され,RNAi法によりこれら分子シャペロンの発現を
抑制することが次世代のがん治療と期待されている.さらに,Hsp70やHsp105による抗原提
示および免疫細胞活性化機構や,これらの分子シャペロンを用いたがんワクチン療法の有効性
も明らかになりつつある. |
URI: | http://hdl.handle.net/10564/1196 |
ISSN: | 13450069 |
出現コレクション: | Vol.61 No.3-4
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