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http://hdl.handle.net/10564/1423
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タイトル: | 気分について ハイデガーを手がかりにして |
その他のタイトル: | Heideggers Anaylse der Stimmung |
著者: | 池辺, 寧 |
キーワード: | 気分 ハイデガー 単独化 連帯 |
発行日: | 2002年3月11日 |
出版者: | 奈良県立医科大学看護短期大学部 |
引用: | 奈良県立医科大学看護短期大学部紀要 Vol.6 p.22-33 |
抄録: | 哲学的思索の主題として、気分をはじめて本格的に論じたのはハイデガーである。本稿
では彼の分析を辿りながら、以下の点について論じた。ハイデガーは気分を現存在(人間)
の本質として捉えた。気分は現存在の内面と外部との、言わば「あいだ」から生じ、思惟
や行為に先立って、世界の現れ、他者や事物との出会いに制約を与えている。不安や退屈
などの根本気分によって現存在は単独化されるが、単独化された現存在は決して孤独な存
在なのではない。現存在は元来、共同存在である。気分は現存在を単独化する一方で、共
同存在である現存在を互いに結びつける。もたれ合いの関係を脱し、他者との本来的な連
帯を築くためには、現存在は単独化されて自己自身へと絶えず投げ返されることが必要で
ある。本来的な連帯に関するハイデガーの記述は不十分であり、従来、批判的に受け止め
られがちだが、本稿ではこのような観点から連帯への積極的な可能性について論じた。 |
URI: | http://hdl.handle.net/10564/1423 |
ISSN: | 13440810 |
出現コレクション: | Vol.6
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