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http://hdl.handle.net/10564/3634
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タイトル: | 甲状腺髄様癌の3例 |
著者: | 伊丹, 弘恵 内山, 智子 中井, 登紀子 高野, 将人 武田, 麻衣子 畠山, 金太 大林, 千穂 龍見, 重信 鈴木, 久恵 竹内, 真央 田中, 京子 西川, 武 |
キーワード: | Carcinoembryonic Antigen 甲状腺腫瘍 甲状腺切除 免疫組織化学 Synaptophysin 髄様癌 細針生検 Chromogranin A DFS染色 |
発行日: | 2017年1月 |
出版者: | 奈良県臨床細胞学会 |
引用: | 奈良県臨床細胞学会雑誌 第17号 p.1-6 (2017.01) |
抄録: | 背景:甲状腺髄様癌は比較的稀な腫瘍である。今回その3例を経験したので報告する。症例1:75歳女性。検診で甲状腺腫瘤を指摘され、超音波検査で悪性腫瘍が疑われた。症例2:42歳男性。褐色細胞腫クリーゼを発症した際の超音波検査で甲状腺に腫瘤を指摘され悪性腫瘍が疑われた。症例3:61 歳女性。血清CEA高値による超音波検査で甲状腺に腫瘤を指摘され、calcitonin 643pg/mlと高値であり髄様癌が疑われた。3例ともに甲状腺穿刺吸引細胞診が施行された。いずれも集塊状~孤在性に出現する結合性の乏しい細胞を認め、細胞は多稜形や紡錘形で形質細胞様に核偏在性を示していた。核は円形で多核のものもあり、クロマチンは粗顆粒状であった。症例2では背景にアミロイドを示唆するライトグリーン好性無構造物質を認めた。3例とも悪性と判定し髄様癌と推定した。手術材料ではいずれも腫瘍細胞が充実胞巣状構造を形成しながら増殖し、間質にアミロイド沈着を認めた。細胞は多稜形で好酸性顆粒状細胞質を伴っていた。免疫組織化学的には、calcitonin、CEA、hromogranin A、synaptophysinが陽性であった。結論:甲状腺髄様癌の頻度は高くないが、甲状腺の細胞診では常に鑑別に入れておくべき疾患と考える。 |
URI: | http://hdl.handle.net/10564/3634 |
ISSN: | 24347248 |
出現コレクション: | 第17号
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